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二十六聖人記念碑の制作者・舟越保武彫刻展開催-練馬区立美術館

7月12日より練馬区立美術館で、二十六聖人記念碑の制作者として知られる舟越保武の彫刻展「舟越保武彫刻展―まなざしの向こうに」を開催している。代表的な彫刻作品約60点に加え、初公開を含む多数のドローイングを展示している。開催は9月6日まで。

舟越保武(1912~2002年)は佐藤忠良と共に戦後日本を代表する彫刻家であり、二十六聖人記念碑の「長崎26殉教者記念像」、島原の乱を題材にした「原の城」、ダミアン神父をモデルにした「病醜のダミアン」などの代表作を持つ。

舟越は1950年、長男が生後すぐに急死したのを機に洗礼を受け、キリスト教信仰やキリシタンの受難を題材とした作品を多く発表した。「原の城」は72年にローマ法王庁に贈られ、翌年ローマ法王から「大聖グレゴリオ騎士団長」の勲章が授与されている。東京芸術大学(1967~80年)、多摩美術大学(1981~83年)で教授を歴任した後、1986年、東京芸術大学の名誉教授となる。1987年、脳梗塞により右半身が不自由になったが、2002年89歳で死去するまで左手で彫刻を続けた。

「舟越保武彫刻展―まなざしの向こうに」のポスター