
沖縄の「県民の台所」牧志公設市場のリニューアルオープン迫る
沖縄県那覇市の中心部に位置し、「県民の台所」として地域住民はもちろん観光客にも親しまれていた第一牧志公設市場。老朽化に伴い、2019年から建て替え工事が進んでいたが、19日にいよいよリニューアルオープンを迎えようとしている。
旧市場は2019年6月に営業を終了し、一部の業者は旧市場から徒歩約1分の場所に開設した仮設市場で営業を続けていた。その仮設市場での営業も2023年3月4日で終え、現在は新しい建物への引っ越しの準備が進んでいる。

新しい市場は3階建てで、1階は精肉や鮮魚、生鮮食品などが入居し、2階には飲食店が入る。1階で購入した食材を2階の食堂で調理して味わう「持ち上げ」サービスも従来通り楽しめるという。
3階には調理体験室と多目的室が新設される。ここでは料理教室など商店街の盛り上がりにつながるようなイベントなど、様々な活用を予定しているという。
新市場は、上階の飲食店へ行き来しやすいようにエスカレーター数を増やすなど、利用者の利便性向上も図られている。誰もが使いやすい施設となるよう、バリアフリートイレや授乳室の設置、分かり易い案内サインの多言語表記など、ユニバーサルデザインに配慮した施設整備を行った。また、通りに面した店舗を設置したことで、建物と通りに一体感が生まれるような構造になっているという。

那覇市によると、新市場の一角には中心商店街の案内に特化した「まちぐゎー総合案内所」を配置しており、「新市場を核とした周辺商店街への回遊性の向上による活性化が期待される」としている。
リニューアルオープン当日の19日は、午前10時からオープニングイベントが開催される予定だ。
