3Dプリンターで人工骨製造 理研・リコー

3Dプリンターで人工骨製造 理研・リコー

理化学研究所とリコーの共同研究グループは14日、3Dプリンター技術によって人工骨を製造する技術を開発したと発表した。十分な強度を保ち、金属アレルギーなどの副作用もないため、骨に関わる疾患の早期治療やオーダーメード医療への応用が期待される。

3Dプリンターは精密な形状を作り出すことができるため、人工骨の製造への応用が期待されていたが、強度や生体への安全性で課題を抱えていた。同研究グループが開発した人工骨は、実際の骨と同程度の強度を持ち、速やかに本来の骨組織に入れ替わる性質を持つ。3Dプリントをしたらすぐに使うことができる点も従来の手法にはなかった。患者一人一人に合わせた人工骨は、治療期間の短縮や患者の生活の質の向上 (QOL) につながると考えられる。

(写真はイメージ)