オリンピックイヤーの2020年、日本と世界の向かう先は

オリンピックイヤーの2020年、日本と世界の向かう先は

2020年が始まりました。今年は「TOKYO 2020」のオリンピックイヤー。着々と準備が進められる一方で、会場やボランティアなど多くの課題が山積しているのが現状です。果たしてどんな一年になるのでしょうか。

2020年の年は十二支の1番目であり、新しい物事や運気のサイクルが始まる年と言われています。また、ねずみはたくさんの子を産むことから繁栄の象徴とされています。東京オリンピック・パラリンピックを通して、30兆円規模の経済効果が予測されている今年にぴったりな干支かもしれません。

TOKYO 2020では、競技場などの建設や観戦客の消費だけでなく、大会に付随するさまざまな経済効果や影響が見込まれています。パブリックビューイングやサイバーセキュリティ・ロボット活用・リモートワークなどテクノロジーの進展、交通整備や多言語化対応などインフラの向上、インバウンド観光のさらなる活性化、世界に向けた日本文化の発信や国際交流に関する教育・人材育成など、大きな変化が予想されます。

そして、これらを2020年の一過性のもので終わらせず、いかに「レガシー」として日本の将来への成長基盤とできるか、「ポスト2020」にも注目が集まっています。目前のTOKYO 2020に向けて動きながらも、その先を見据えて私たちはこの貴重な1年間を過ごしていくことになるわけです。

平和の祭典を機に世界から日本への関心が一層高まる今年、私たちはどのようにこの機会を受け止め、生きるべきでしょうか。各所で進む開発は、かつての高度成長期のようなものではなく持続可能であること、かつ多様性を内包していることが求められます。世界に後れを取っている環境や人権の問題に、改めて目を向ける時が来ていると言えるのではないでしょうか。地球上の誰一人として取り残さないことを誓った、SDGs(Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)の達成目標とされている2030年まであと10年。今年、私たちのアクションが未来を左右すると言っても過言ではないかもしれません。

NEWS SALTでは世界や国、企業、団体、そして「誰か」の取り組みをキャッチし、一人一人の意識や行動、生活に良い変化をもたらすきっかけとなるようなニュースをお届けしてまいります。2020年もどうぞよろしくお願いいたします。

(写真はイメージ)