目的意識が高いと脳梗塞が減る?!

 米国のラッシュ大学メディカルセンターのユ・レイ氏らは、「人生における目的意識が高い高齢者では脳梗塞になる危険性が低い可能性がある」とする研究結果を、3月19日、専門誌・ストローク(オンライン版)で報告した。
 同センターは、加齢に伴う健康状態の変化を解明するため、ある地域の住民全体に登録を呼びかけ、健康状態を長期に渡り、追跡調査するプロジェクトを行っている。プロジェクトに登録している人のうち、生前に、人生の目標についての意識調査がなされ、かつ、死後に脳を解剖した記録がある453名を分析した結果、人生の目標と意味を明確に意識しているほど、目で確認できるような脳梗塞の数が少なかった。
 すでに、高齢者では、人生の目標と意味を明確に意識しているほど、アルツハイマー病、脳出血が減ることが報告されている。
 うつ病のような精神疾患が、考え方を変えることで予防でき、回復を促進することは、広く知られているが、脳出血や脳梗塞のような循環器疾患を予防できることは医師にも知られていない。同プロジェクトは、今も継続しているが、因果関係まで踏み込んだ結果が出て、治療に応用されることが期待される。

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