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アトピー性皮膚炎は皮膚の異常細菌巣が引き起こす-新治療法開発の可能性

 慶應義塾大学医学部皮膚科学教室と米国立衛生研究所(National Institutes of Health)の永尾圭介博士との研究グループは、アトピー性皮膚炎が皮膚の異常細菌巣によって引き起こされることを明らかにした。
 今回、同研究グループはアトピー性皮膚炎のマウスを作成し、アトピー性皮膚炎が黄色ブドウ球菌を含む異常細菌巣によって引き起こされることを解明した。本研究結果をもとに、細菌巣を正常化させる新治療法が積極的に開発され、現在ステロイド剤によって炎症を抑えることに頼っているアトピー性皮膚炎の治療法が大きく変わることが期待される。
 アトピー性皮膚炎は一般にアレルギー性疾患と理解されているが、これまで原因となるアレルゲンは特定されておらず、何が原因で皮膚炎が引き起こされるのか不明だった。一方、アトピー性皮膚炎患者の皮膚には黄色ブドウ球菌が多数存在していることが40年以上前から知られていたが、これがどのように病態に関わっているかは明らかにされていなかった。本実験により、アトピー性皮膚炎と黄色ブドウ球菌の因果関係が初めて証明された。
 4月21日、米科学雑誌「Immunity」電子版で発表された。

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