応募総数は過去最多 2016年度グッドデザイン賞発表 大賞は28日に決定 

2016年度のグッドデザイン賞が、9月29日に発表。今年の応募総数は、国内外から近年で最多となる4000件以上だった。審査委員会により5カ月間に渡る審査の結果、1229件の「グッドデザイン賞」と、「グッドデザイン・ベスト100」、6点の「グッドデザイン大賞候補」が発表された。今月28日には「グッドデザイン大賞」の発表が行われる。

2016年度グッドデザイン大賞候補の6点は、乾電池駆動製品の中に装着してスマートフォン操作が可能になる乾電池型IoTデバイス「MaBeee」(ノバルス)、デザイン性の高いコンセプトトラクター「YT3シリーズ」(ヤンマー)、昭和40年代築の社宅を複合施設として再生した賃貸共同住宅「ホシノタニ団地」(小田急電鉄)、東京都が配布した「完全東京仕様の防災ブック」の「東京防災」(東京都総務局総合防災部、電通)、ロボット・プログラミング学習キット「KOOV(クーブ)」(ソニー・グローバルエデュケーション)、大きさや形の歪みをおさえた正確な地球の全体像を示す四角い世界地図図法「オーサグラフ世界地図」(慶応義塾大学 政策・メディア研究科 鳴川研究室、オーサグラフ)。

受賞作デザインの数々が展示される2016年度グッドデザイン賞受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2016(通称G展)」、が28日~11月3日まで、東京ミッドタウンと渋谷ヒカリエで開催される。28日には「グッドデザイン大賞」の発表が行われる。

グッドデザイン賞は、1957年の創設から今年で60年目となる総合的なデザインの推奨制度。デザインの優劣を競うコンペティションではなく、そのデザインが「暮らしや社会を豊かにしうるのか」という視点で審査が行われる。応募対象は、有形無形を問わず、家電や住宅、各種のサービス、地域づくりなどのコミュニケーション、ビジネスモデルや研究開発など、さまざまな物事が応募の対象になる。また審査においても、成果物のみならず、その裏側に潜むプロセス、思想、意義などの面も考慮して総合的に決定される。受賞デザインには、良いデザインを示すシンボル「Gマーク」の使用が認められる。

グッドデザイン賞
http://www.g-mark.org

画像提供:公益財団法人日本デザイン振興会

 
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