Anthropic、米政府の指示を受け最新AIを停止

米国のAI開発企業Anthropicは13日、最新AIモデル「Claude Fable 5」と「Claude Mythos 5」の提供を停止したと発表した。米政府から外国人への提供停止を求める指示を受けたという。同社はその指示を順守するため、両モデルへのアクセスを全面的に停止した。現時点で米政府は停止を求めた具体的な理由を公表していない。

Anthropicは9日、Fable 5とMythos 5を発表した。Fable 5は、同社が「Mythosクラス」と呼ぶ最先端モデル群に属する初の一般公開モデルだ。Anthropicによれば、Mythosクラスは従来の最上位モデル群であるOpusクラスを能力面で上回る新しいモデル群で、2026年4月に公開された「Claude Mythos Preview」が最初のモデルとされている。なお、Opusクラスは2024年3月に公開された「Claude 3 Opus」から提供されている。

Fable 5とMythos 5は同じ基盤モデルを使用しているが、安全対策が異なる。Fable 5は一般利用向けに安全機能を組み込み、危険性の高い利用が検出されると「Claude Opus 4.8」が応答する仕組みを備える。一方のMythos 5は一部の安全制限を解除したモデルで、Anthropicは「サイバーセキュリティと生物学研究のための最も高性能なモデル」と説明している。そのため、現時点では審査を受けた限られた組織にのみ提供されていた。

今回の停止について、Anthropicは米政府が安全対策に関する懸念を持っていると理解していると説明している。しかし、これはAnthropic側の説明であり、米政府自身の公式見解ではない。Anthropicは米政府との協議を続け、できるだけ早い再開を目指すとしているが、時期は未定だ。なぜ停止指示が出されたのか、また両モデルがいつ利用再開されるのか、今後の動向が注目される。

画像提供:Anthropic(冒頭の写真はイメージ)