日本のトイレ、海外にアピール

 日本を訪問した外国人の多くが、口を揃えて絶賛する日本のトイレ。日本人の私たちにとって、身近で生活に欠かせない快適空間だ。この誇るべき日本のトイレを経済成長戦略のために活用しようという動きが始まっている。政府は、この日本の高機能トイレを海外に売り込むため、電気製品などの国際標準IEC(※)規格の取得を目指す。
 ウォシュレットや便座の温め機能、流水音の擬音装置、環境への負荷が少ない少量の水で流すことのできる節水性などの高機能トイレは、アジア各国でも関心が高まっている。近年は、観光目的で訪れた中国人富裕層が、実際に購入して本国へ持ち帰るケースも目立つ。年間数億円規模の国内出荷額に加え、海外への輸出も統計データは無いものの増加傾向にあると報告されている。
 政府は、2020年の東京五輪を視野に入れ、海外に日本のトイレの魅力を、ハード面、ソフト面の両面からアピールする動画作成を検討している。国内の国際空港に、最先端のトイレを整備する構想も含まれる。美しさや快適性、清潔さを保つ工夫を表彰する制度の導入にも乗り出す予定だ。近く、有村女性活躍相が設置した「暮らしの質」向上検討会が、日本経済成長戦略へのトイレ活用提言をまとめる。

(※)IEC:国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)規格が定めた電気・電子技術分野の国際標準・規格のこと

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