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経産省「ロボット大賞」を発表 大賞は「バラ積みピッキングコントローラ」

経済産業省は12日、「第7回ロボット大賞」を決定し、各賞の受賞ロボットを発表した。表彰式および合同展示会は10月19日〜21日の間に東京ビックサイトで開催される「JapanRobotWeek2016」において実施する。

今回、ロボット大賞(経済産業大臣賞)を獲得したのは、MUJINの「完全ティーチレス/バラ積みピッキングMUJINコントローラ『PickWorker』(ピックワーカー)」。従来、ピッキングの工程は多種多様な品種を扱うためにロボット化ができず、人手に頼って行ってきた。これに対し、同社は、人の目の代わりとなる3Dビジョンセンサーと、様々な制約条件を考慮しながら部品の形状や姿勢、状況に合わせてリアルタイムに動作・対応できる技術を合わせ、ピッキングロボットシステムを作り上げてきた。今回、大賞を受賞したピックワーカーは、ロボットに後付けできるコントローラで、ロボットの機種や構造などを選ばず搭載ができる特徴をもつ。ピックワーカーを搭載すると即座にセンサーが作動し、自律的に学習を始めることで、様々な作業に対応できる。

「ロボット大賞」は、日本のロボット技術の発展やロボット活用の拡大を促すため、特に優れたロボットや部品・ソフトウェア、それらの活用や研究開発、人材育成の取り組みなどを表彰する制度。経産省と日本機械工業連合会が主催、その他総務省や文科省、厚労省、農水省および国交省が共催し、2006年の第1回より隔年で開催されている。過去の大賞は、2006年の第1回が富士重工業、2008年の第2回はファナック、第3回はタカラトミー、第4回はトヨタ、第5回はパナソニック、第6回は富士機械製造が受賞している。

バラ積みピッキングは、部品の形や向きなどがバラバラで、従来はロボット化が難しい作業だった。

経産省「ロボット大賞」を発表 大賞は「バラ積みピッキングコントローラ」

画像提供:経済産業省・MUJIN

 
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