シドッチ神父の復顔像を展示 国立科学博物館

国立科学博物館では、展示「よみがえる江戸の宣教師[シドッチ神父の遺骨の発見と復顔]」を12月4日まで開催している。同館では、2014年に文京区から出土したシドッチ神父の遺骨をもとに復顔像を作成する作業を実施。復顔像が完成したため、今回の展示で一般公開される。

2014年に東京都文京区小日向にある都指定旧跡、切支丹キリシタン屋敷跡から3体の人骨が発掘された。国立科学博物館のDNA鑑定などの分析により、そのうちの1体がシドッチ神父と確定され、2016年4月に文京区が公表した。その後、同区教育委員会の依頼を受けて、同館は遺骨から科学的な手法で復顔像を作成する作業を続けてきたが、今回の作業完了を受けて、シドッチ神父の復顔像を一般公開することとなった。

シドッチ神父は1708年に屋久島に上陸したが、江戸時代鎖国下であったため、捕えられ江戸の切支丹屋敷に収容された。当時の幕府高官だった新井白石が、彼を審問して得た世界事情などを『西洋紀聞』に記録している。白石がシドッチ神父の人格・学識に感銘を受けて助命を献策したことで処刑を免れたものの、軟禁先で下働きの夫婦に洗礼を授けたことが明るみに出て地下牢に移され、結局、地下牢で衰弱死したという。また、同時に発掘された他の2体の遺骨は、シドッチ神父から洗礼を受けた夫婦の遺骨とみられている。

【施設情報】
国立科学博物館
東京都台東区上野公園7-20
TEL:03-5777-8600
http://www.kahaku.go.jp/
開館時間:9:00―17:00(金曜20:00)

参考記事
文京区で出土の人骨、江戸時代シドッチ神父とほぼ特定
(2016/04/07)

 
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