自動運転技術に40億ドル 米政府、10年で

米国ミシガン州、公道での自動運転車の走行を認める法案にサイン

ミシガン州のリック・スナイダー知事が、自動運転車の公道走行に関する法案に署名をしたと、9日付の米オートモーティブ・ニュース(Automotive News) が報じた。今後、自動車メーカーなどは、自動運転車の開発、試験、販売をミシガン州で行うことが可能になる。

署名は、ミシガン州にある自動車殿堂博物館(Automotive Hall of Fame Museum)で行われた。ミシガン州には自動車産業の都市として有名なデトロイトがある。

この政策により、ハンドルやブレーキペダルの無い車両が公道を走り、企業は自動運転車によるタクシーサービスを行い、適合試験に合格して認証が得られた自動運転車を顧客に販売することが許される。法案は、フィアット・クライスラー・オートモービル、フォード・モータ、GM、トヨタ自動車、グーグル、ウーバー、リフトの了承のもとに提出された。

知事は「自動運転車のためのガイドラインと規格を確立することにより、公共の安全を守ると同時に、非常に負担となる規制なしに自動車産業の成長を促すという優れた伝統を我々は続ける」と述べた。

米国では、すでにミシガン州を含めた10の州とコロンビア特別区で自動運転車に関する法律が成立されているが、他の40州が自動運転車の公道走行の法律を検討するかどうかは不透明だ。カリフォルニア州やネバダ州と比べると、ミシガン州の法律は企業がより少ない制限の中で自社の技術を展開することができるという。なお、カリフォルニアおよびネバダの両州では自動運転車には運転席に人間がいることが要求され、さらにネバダ州では助手席にも誰かが座ることが義務付けられている。また、公道での走行は試験目的のみが許されているという。

(写真はイメージ)

 
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