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就活本格スタート 4割が既に「応募・選考」段階

採用充足率は87.7% 9割が「厳しかった」 2017年新卒内定状況調査

マイナビ(東京都千代田区)は14日、国内企業2572社の2017年卒採用内定状況や2018年卒の見通しについて10月時点の調査結果を発表した。採用充足率は87.7%となり、前年入社実績数にほぼ到達するも、内定者の目標人数には届いていない。採用活動の印象について「厳しかった」と答えた企業が9割弱となった。

2017年新卒採用は選考開始時期が8月から6月へ変更になっていた。一次選考から内々定までに要した期間は、平均して前年から2.4日短縮の32.8日となり、78.9%の企業が「短くなった」と回答した。「短期決戦」の就職活動を表す結果となった。

内定者数の目標人数は、全体で前年の入社人数の13.9%増となっていたが、調査時点では同0.2%増にとどまっており、目標達成は難しい状況。業界別では、「マスコミ」は13.5%の内定者数増加を目指し、調査時点で10.3%増を達成。目標設定が高かった「小売り」は、目標が同21.9%増、現状0.8%増、「サービス・インフラ」は目標が同20.8%増、現状0.6%減、「ソフトウエア・通信」は目標が同19.8%増、現状0.9%減となり、それぞれ前年実績数に届くかどうかという状況だという。

採用活動の印象は「前年より厳しかった」が41.9%(前年比19.5ポイント減)、「前年並みに厳しかった」が47.0%(同14.2ポイント増)で、合わせて88.9%(前年比5.3ポイント減)となった。ただし、厳しかった理由について、「採用活動スケジュール変更への対応」は18.5%(前年比38.2ポイント減)となったことから、同社は今回のスケジュール変更に対する企業側の否定的な反応は少ないとしている。

2018年卒の採用活動の見通しは、「非常に厳しくなる(13.6%)」と「厳しくなる(43.2%)」の合計が56.8%(前年比3.8ポイント減)となり、厳しいという見方が半数を超えた。採用スケジュールについては、会社説明会の開始はさらに3月に集中し、面接は3月開始・4月開始の割合がやや増加。内々定出し開始は6月が最多で変わりないが、5月以前に開始する企業が微増となり、2017年卒よりさらに早い進捗となることが予想される。2017年夏もしくは秋以降にインターンシップを実施・実施予定の企業は51.7%(前年比4.8ポイント増)と過去最多となった。

参考記事
就活2017 8月末内定率77.5% 文系女子が文系男子を上回る(2016/09/06)
10月頭の内定率91.2% リーマンショック前以来9年ぶりに9割超え(2016/10/29)

(写真はイメージ)

 
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