アイヌ民族博物館で恒例の干しサケ作り

アイヌ民族博物館で恒例の干しサケ作り

アイヌ民族博物館(北海道白老町)では、毎年恒例のサッチェプ(干しサケ)作りが行われ、今はサケを干場に吊す「寒干し」の真っ最中だ。
同館では食文化伝承のためサッチェプ作りを1990年代から行っており、作り始めた当初は3000尾ものサケを使ったという。現在は人手確保の問題などで数は減ったものの、今年は昨年より約200尾多い1400尾弱を寒干ししている。

秋に川を遡上したサケを加工して作るサッチェプは、半年を雪に閉ざされる北国の大切な保存食で、アイヌの重要な食料の一つだった。作り方は、内臓を抜いたサケを塩漬けし、熟成させる。続いて塩を洗い流し寒干しし、さらにいろりの煙にあてて燻製する。今年は12月から寒干し、来年2月過ぎから燻製して5月に販売を予定している。
完成したサッチェプは、凝縮されたサケ本来の旨味と塩だけというシンプルな味付けで、優しい味わい。また燻製独特のスモーキーさもアクセントになっているとのこと。

今回のサッチェプが販売されるのは来年5月から。通信販売分(姿身)は既に予約が終了しているが、スライス袋入りは博物館内にて購入が可能。

同館のサッチェプ作りはアイヌ独自の食文化への理解伝承と、普遍的な食文化の尊さの提起を目的としている。職員は「アイヌの食文化を伝承する事で、何か現在の社会での『食」への課題に、一人でも大切にする気持ちを深めていただければとの想いで、本年もサッチェップ作りに努めました」とコメントしている。

アイヌ民族博物館で恒例の干しサケ作り

アイヌ民族博物館で恒例の干しサケ作り

【施設情報】
アイヌ民族博物館
北海道白老郡白老町若草町2丁目3-4
TEL:0144-82-3914
http://www.ainu-museum.or.jp/
開館時間:8:45~17:00(年末年始:休館)

画像提供:アイヌ民族博物館

 
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