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ノルウェーの幼稚園がトナカイの屠畜見学 フェイスブック上で物議

ノルウェーの幼稚園がトナカイの屠畜見学 フェイスブック上で物議

ノルウェー北部のヘンニッヒにある幼稚園が、子どもたちがトナカイの屠畜場とちくじょうを見学した様子をフェイスブック上で公開し、物議をかもしている。12日付のビルト紙オンライン版が伝えた。

多くの子どもたちに、サンタクロースのそりを引く動物として知られているトナカイは、ノルウェーでは食用に用いられることが一般的だ。この幼稚園では社会見学プログラムとして、トナカイを食肉用に加工する屠畜場を子どもたちが訪問。屠畜現場を見学し、屠畜後のトナカイの皮や頭部を子どもたちが片づける様子などをフェイスブック上で公開した。

これに対し、フェイスブックには4000件の反応と800件のコメントが寄せられ、大多数がショックと驚きを表した否定的なものだった。

「これは、本当に子どもたちに見せなければならないものなのか?」、「病的だ」、「子どもには、動物や生き物に対する情感を養わせなければいけないのに、こんなものを見せられたら、動物を虐待してもいいと思ってしまう」。

一方で、「すばらしい。子どもたちは、自分たちの食べ物がどこから来るのかを知ることができる」、といった肯定的な意見も寄せられた。

ちなみにトナカイの屠畜は、ノルウェー北部にまたがるラップランドの伝統文化として知られている。幼稚園側は、「今回の屠畜場見学参加は強制ではなく、不参加も可能だった」としており、「子どもたちの様子には十分配慮し、見学後も子どもたちとじっくり話す機会を持った」と説明している。

ノルウェーの幼稚園がトナカイの屠畜見学 フェイスブック上で物議

写真:Facebook / Granstubben Barnehage

 
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