訪日客過去最高 2016年は 2403万人

訪日客過去最高 2016年は 2403万人

2016年12月末までの1年間で訪日外国人客数が約2403万9000人となり、2400万人を超えたことがわかった。石井啓一国土交通大臣は10日、会見において「観光を地方創生の切り札、日本の成長戦略の柱と位置づけて、ビザ緩和、消費税免税制度の拡充などを実行してきた結果だ」と述べた。

日本政府観光局の公表する訪日外国人客のデータによると、11月末で約2199万人が日本を訪れており、昨年の2000万人を超えて過去最高となった。中国、韓国、台湾などの近隣諸国がそれぞれ全体の約2割前後を占め、香港や米国が続く。前年同期比で伸率が高くなってきているのはインドネシアやフィリピンなどの東南アジア諸国だった。

2016年に訪日外国人観光客数の拡大に向けた具体策をまとめる「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」において、安倍首相は訪日外国人旅行者数について、2020年に4000万人、2030年に6000万人を目標とすることを掲げており、その目標に一歩近づいたかたち。

日本が多くの外国人観光客を迎えることとなるのは2020年に開催される東京オリンピック。開催期間中には約1000万人の来場者が訪れることが推計されており、開催地である東京が過密都市ゆえに抱える、交通網や宿泊施設の確保などの問題の早期解決が課題となっている。

(写真はイメージ)

 
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