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中国の宇宙ステーション 4月1日頃地球に落下

中国の宇宙ステーション「天宮1号」 残骸が4月1日頃地球に落下

制御不能になっているとみられる中国の宇宙ステーション実験機「天宮1号」が、4月1日頃に大気圏に再突入するとの予測が発表された。機体のほとんどの部分は大気圏内で燃え尽きるようだが、一部は地上に到達する可能性があるという。

直近の数か月間に観測された軌道要素の分析によると、再突入は3月末から4月初めと予測されていた。時間の経過とともに精度が高まってきており、イタリアの人工衛星監視組織「SATFLARE」の予測では、13日の時点で4月2日(±2日)、22日の時点で日本時間4月1日午後3時(±40時間)と発表している。また、米国のエアロスペース社も20日の時点で4月1日(±4日)、22日の時点で4月1日(±3日)との予測を発表している。

エアロスペース社によると、一部の破片は再突入で燃え尽きず、地上に達する可能性があるという。燃え尽きなかった破片は、機体が飛行している北緯42.7度から南緯42.7度までの範囲で再突入した位置から数百kmに渡って散らばると予想されている。特に確率の高い場所として、北緯42.7度に近いエリアと南緯42.7度に近いエリアを挙げているが、日本列島に当てはめると東北の北部から北海道の南部がこのエリアに該当し、北緯40度付近の世界の大都市には北京やローマ、マドリード、ニューヨークなどが該当する。しかし、破片が人に当たる確率は1兆分の1よりも低く、残骸はおそらくは海に沈むことになるだろう。

天宮1号は2011年9月30日に中国が打ち上げたもので、ドッキング技術の習得を目的としたドッキング目標機。打ち上げ時の重さは8.5トン、長さは10.5m、直径が3.4mある。2年間の設計寿命の間に、無人の神舟8号とのドッキングに成功し、有人の神舟9号、10号とのドッキングにも成功した。もともとはすぐに引退させ、制御を保ったまま海に落下させる計画だったが、後継の天宮2号が打ち上げられるまで軌道を維持することとなり、2015年12月16日に最後の高度修正を実施。高度400km近くになったが、その後高度を下げ続け、現在は高度225km程度である。

画像提供:中央人民政府HP

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