アジア途上国のGDP伸び率予測引き下げ アジア開発銀行

アジア開発銀行 (ADB) は22日、「アジア経済見通し2015年改訂版(ADO 2015 Update)」を発表した。アジア途上国経済のGDP伸び率は、3月の前回予測では今年・来年とも6.3%とされていたが、改訂版で2015年は5.8%、2016年は6.0%に引き下げられた。中国とインドの成長見通しの軟化と、主要先進国における景気回復の遅れが要因とされる。

中国では、2014年の成長率は7.3%だったが、今年の投資減速と輸出軟化に伴い、経済成長は緩やかとなった。2015年の経済成長率は前回予測で7.2%とされていたのが、改訂版で6.8%とされた。インドでは、2014年の成長率は7.3%だったが、外需が弱く、主だった改革の制定が想定より遅いことから、成長の加速が抑えられ、2015年成長率予測は7.8%から7.4%に引き下げられた。

東南アジアでも、中国経済の減速の影響を受け、2015年成長率予測は4.9%から2014年成長率と同じ4.4%に引き下げられたが、2016年には4.9%に改善するとみている。東・東南アジアの中で唯一ベトナムでは2015年成長率予測を引き上げ、6.1%から6.5%にした。政府の金融政策が成功していることや、製造業の生産量、個人消費の増加が続くと見込まれている。

ADBのチーフエコノミストは「国際的な金利変動やその他の金融ショックに対する耐性を高めるには、マクロの健全性を保つ規制を実施することが重要であり、一部の国では外貨建て借入への依存を規制するなどして資本の流れを管理することも必要だろう」としている。

(写真はイメージ)

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