みずがめ座η流星群、ピークは7日明け方2〜3時頃

みずがめ座η流星群、ピークは7日明け方2〜3時頃

国立天文台によると、令和元年最初の流星群である「みずがめ座η(エータ)流星群」が極大を迎え、7日の前後数日間、日の出の2時間半ほど前からみずがめ座のη星付近を中心に放射状に出現する流星(流れ星)を見ることができるという。今年は5日が新月のため、この期間に月明かりの影響も少ないので、天の川が見えるような空の暗い場所であれば1時間に10個程度の流星を見ることができるかもしれない。

この流星は「みずがめ座η流星群」と呼ばれ、1月の「しぶんぎ座流星群」、8月の「ペルセウス座流星群」、12月の「ふたご座流星群」の「三大流星群」に次ぐ大きさの規模で、毎年観測できる。この流星群を引き起こす原因物質をもたらした母天体は有名なハレー彗星だ。日本など北半球の中・高緯度の地域では、みずがめ座があまり高く昇らないため、見える流星の数も少なくなるが、その一方で、軌跡の長いみごとな流星が出現することがあるという。なお、ηとはギリシア文字のアルファベット順で7番目。その星座で7番目に明るい星という意味。

放射状に出現する中心がみずがめ座というだけなので、近くに明かりが少なく、空を広く見渡せさえすれば方角は気にする必要がない。史上初の10連休という長いゴールデンウイークの最後、早起きして空を見上げれば令和元年最初の流星を目にできるチャンスだ。

ちなみに今回を逃したとしても、みずがめ座を中心とした流星群にはη流星群の他にもう1つ、夏に現れる「みずがめ座δ(デルタ)流星群」がある。母天体はマックホルツ彗星。こちらはみずがめ座のδ星付近を中心に放射状に出現し、あまり大きなピークはないものの、7月中旬から8月後半まで見ることができる。

画像提供:国立天文台