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オリオン座のベテルギウスが急激に暗くなる 超新星爆発の前兆か?

謎の「重力波バースト」を検出、ベテルギウスの超新星爆発との関連は?

米国のレーザー干渉計重力波観測所「LIGOライゴ」および欧州の観測所「Virgoヴァーゴ」が14日、オリオン座のベテルギウスに近い領域から今まで見られなかったわずか14ミリ秒の瞬間的な重力波(重力波バースト)を検出し、「S200114f」と名付けた。ベテルギウスは昨年12月以降、これまでになく減光しているため、この重力波バーストがベテルギウスの超新星爆発を意味しているのではないかとの関心を呼んでいる。

CNETニュースでは14日、「過去に検出された重力波は、2つのブラックホールの衝突や、中性子星が死のスパイラルに巻き込まれた後に最終的に合体する際など、宇宙で起こる極端な現象に関連して生じている。重力波バーストはこれまで検出されたことがないが、超新星爆発が重力波バーストを引き起こす可能性はある」と記事の中で解説した。

一方で、米国のラス・クンブレス天文台の天文学者アンディ・ハウエル氏によるツイートを引用し、「ベテルギウスは次の理由で爆発していない。1.重力波ローカリゼーション地域外である。2.バーストは本物ではないかもしれない。3.バーストはおそらく短すぎる。4.ニュートリノが検出されていない。5.ベテルギウスの減光理由は十分に説明できる」との見解も紹介した。

それに対し、ハウエル氏は24日、「英国のデイリー・メール紙、イタリアのラ・レプッブリカ紙、米国のCNETニュース、宇宙情報サイトのユニバース・トゥデイなど、多くの人々が私のベテルギウスについてのツイートを取り上げた。しかし昨日までにインタビューのために私に連絡してくれたのは科学ニュースサイトのライブ・サイエンスのみだ」とツイート。

そのライブ・サイエンスのインタビューでハウエル氏は、「巨大な物体の衝突による重力波は通常長く続き、2つの軌道を回る物体が互いに近づくにつれて周波数が時間とともに変化する一連の波としてデータに現れる。しかし、今回の新しい信号は一連の波ではなくバーストだった。さらにバーストは大規模な星の崩壊から予想されるものとしては少し短すぎるようだ。また超新星爆発時にはニュートリノの放出が起こるが、天文学者らはニュートリノを検出していない。別の可能性として、2つの中間質量のブラックホールの融合が信号を引き起こした可能性が挙げられる。中性子星の合体は、今回の新しい信号よりも長く、約30秒続く波を生成する。しかし、ブラックホールの融合の場合は、数秒程度続くバーストになる可能性がある。ただし、LIGOは信号の正確な構造をまだ発表していないため、彼らが何を見つけたかはまだわからない」とコメントした。

ハウエル氏によると、この信号は検出器からのデータのノイズにすぎない可能性もあるという。しかし、今回の重力波バーストは、3か所の検出器すべてで検出されている。LIGOの1つはワシントン州、もう1つはルイジアナ州、そしてVirgoはイタリアにある。したがって、これら3か所の検出器が偶然にこの信号を見つける(誤報である)確率は25.84年に1回であり、「これはかなり良い信号であるという兆候を与えてくれる」とハウエル氏は述べた。

最後にハウエル氏は「宇宙はいつも私たちを驚かせる。そこには全く考えられていない重力波を生み出す全く新しい天文学的な出来事があるのかもしれない」と付け加えた。

天文学者たちは現在、望遠鏡をその領域に向けて、重力波の源を特定しようとしている。

(写真はイメージ)

オリオン座のベテルギウスが急激に暗くなる 超新星爆発の前兆か?

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