6月は食育月間 官民で進む「食べる力」を育む取り組み

6月は食育月間 官民で進む「食べる力」を育む取り組み

毎年6月は食育月間として定められている。これは農林水産省による食育基本法および第4次食育推進基本計画によるもので、全国各地で食育の取り組みが推進される。本記事では、食育への意識を高め実践を促す、行政や企業のユニークな取り組みを紹介していく。

食育とは?

食育とは、 様々な体験を通じて、「食」に関する知識と、バランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことを指す。
具体的には、家族で一緒にご飯を食べる、料理を一緒に作る、食べ物の収穫を体験する、季節や地域の料理を味わう、といった活動を通じて「食べる力」を育む。食べる力とは、食事を通じて「心と身体の健康を維持できること」、「食事の重要性や楽しさを理解すること」、「食べ物を自分で選択し、食事づくりができること」、「家族や仲間と一緒に食べる楽しみを味わうこと」、「食べ物の生産過程を知り、感謝する気持ちを持つこと」などを含むもので、子どもの頃から身につけ、生涯にわたって実践し育み続けるものとされている。

行政の取り組みの例 “あだちベジタベライフ”

6月は食育月間 官民で進む「食べる力」を育む取り組み

東京都足立区では毎年6月の食育月間に「ちょい増し野菜」をテーマに、民間と連携し、野菜を食べて健康増進をはかる取り組みを進めている。
ファミレスやコンビニ、スーパーで、野菜摂取を呼びかけるのぼりや啓発ディスプレイを装飾するなどの啓発活動が行われるほか、区内に7店舗あるベジタベライフ協力店では、野菜がたっぷり入った“足立区のおいしい給食”を再現したメニューを楽しむことができるという。
さらに今年は、足立区制90周年を記念し、足立区の給食の人気オリジナルメニュー「えびクリームライス」や「こまツナサラダ」がセブンイレブンとのコラボ商品として6月末まで販売されている。

民間の取り組みの例 従来の廃棄食材を活用

SDGsの一つである「つくる責任つかう責任」の中でも示される、食品ロス削減への関心を高めることも食育活動の一つだ。
6月は食育月間 官民で進む「食べる力」を育む取り組み
ニチレイフーズは「焼きおにぎり10個入り」の生産過程で発生する規格外ご飯を、ウェットティッシュへとアップサイクルして配布している。アップサイクルとは、廃棄物や副産物など、従来不要と考えられていたものを、様々なアイデアや手法でさらに価値の高いプロダクトに転換することだ。『「焼きおにぎり」除菌ウェットティッシュ』は今後、順次販売が検討されている。

6月は食育月間 官民で進む「食べる力」を育む取り組み
オイシックス・ラ・大地は、切り身を作る工程で出た鯖の端材「さばっぱ」を活用したミールキット「Kit Oisix<アリエル>冷製トマトパスタ」を、6月16日より販売している。ディズニーシリーズKitOisixは、親子で料理することを通して子どもが食に主体的に関わることができ、健康にもつながる食育の提供を目指している。同商品は、従来の廃棄食材を活用することでフードロスについて考えるきっかけを提供する狙いもある。

 

参考:農林水産省ホームページ

画像提供:足立区、ニチレイフーズ、オイシックス・ラ・大地(冒頭の写真はイメージ)