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コロナ禍の子どもたち、ネットへのポジティブな意識が増加 こども研究所が調査

コロナ禍の子どもたち、ネットへのポジティブな意識が増加 こども研究所が調査

博報堂教育財団の調査研究機関であるこども研究所(以下、こども研究所)は27日、2019年から実施している「子どもの体験と認識に関する年次定点調査」の「2019→2021年結果」を発表した。

同調査は、こども研究所の「子どもは体験を通して自ら成長する主体的な個である」という考えに基づき、「体験」を起点に、体験を通して形成される「価値観」「自己認識」「環境認識」「心の状態」を、時系列で把握するもの。2021年で調査スタートから3年目を迎えた。
今回の調査の実施期間は2021年10月29日~11月22日、小学校4年生~中学校3年生の男女1200人を対象にインターネット調査で実施した。

こども研究所が挙げる「2019年→2021年」の主な変化トピックスは3つ。
1つ目は家庭や学校以外での体験が軒並み減少した点、2つ目が人との接触が軒並み減少した点、そして3つ目が日常のデジタルやネットの利用が進む中で、ネットに対するポジティブな意識が増加したという点だ。

これまでに体験したことの中で、この2年で体験率の減少幅が大きかった項目のTOP3は、1位が「カラオケに行くこと」の54.3%で、2019年度の62.0%からマイナス7.7ptとなった。続いて「コンサート・ライブや芝居を観に行く」が2019年度比マイナス6.2ptの31.8%、「趣味に関するイベントに行く」が2019年度比マイナス6.0%の43.6%となった。家庭や学校以外でのオフライン/対面型の体験の減少が目立つ結果となった。

また、普段接している人の中で、この2年で接触率の減少幅が大きかった項目のTOP3は、1位が「同じ学校の下級生」の43.8%で、2019年度の52.5%からマイナス8.7ptとなった。
続いて、「同じ学校の上級生」が2019年度比マイナス7.4ptの38.1%、「(離れて住む祖父母を除いた)その他の親戚」が2019年度比マイナス6.7ptの22.2%となった。
同じ学校の上級生や下級生など異年齢の子どもや、「親戚」「学校外のコーチ・先生」など家庭や学校以外で接する、いわゆる第三の大人との接触が減っていることが分かった。

「ネット上の生活」に対する意識についての調査で増加幅が大きかったTOP3は、1位が「ネット上での生活が好き」が46.8%で2019年度の34.8%からプラス12.0ptとなった。続いて、「自分のやりたいと思うことはできている」が2019年度比プラス11.8ptの37.2%、「ネット上での生活は大切だ」が2019年度比プラス11.0ptの42.5%となった。

この2年で、子どもたちの「スマホ」「タブレット」等のデジタル機器の使用率が軒並み増加しており、動画視聴などでの利用が増加する中で、「デジタル/ネットが好き、大切、やりたいと思うことはできている」など、増加ネットに対するポジティブな意識が大幅に増加していることが分かった。

今回の調査結果に対して、こども研究所は「調査対象となった2019年から2021年の3年の間に世界はコロナ禍に見舞われ、子どもたちの体験や認識にも大きな変化が見られる結果となった」とコメントしている。

(写真はイメージ)