脳の健康チェックフリーダイヤル、トライアル開始 AIが認知機能をチェック

NTTコミュニケーションズは21日、音声認識AI(人工知能)で認知機能の状態を測定するサービス「脳の健康チェックフリーダイヤル」の無償トライアルを開始することを発表した。電話を使って「認知症の疑い」をチェックすることで、認知症の早期発見や予防につなげる狙いだ。

今回、同社が無償トライアルを開始した「脳の健康チェックフリーダイヤル」は、AIによる脳の健康度合を測定できるサービスだ。

日常生活の中で、誰もが簡単に認知機能の変化に気づき、行動変容を促すことができるよう、20秒程度の発話内容と声の質をもとに、AIが認知機能の変化を測定することができるという。

利用方法は、フリーダイヤル(0120-468354)に電話をかけ、音声ガイダンスに従って声を出して回答していくだけだ。質問される内容は「本日の日付」と「年齢」の2つ。話者の回答内容や話し方からAIが現在の認知機能の状態を測定し、その場で認知症の疑いがあるかどうか、結果が音声で伝えられるという。

サービス開始日の9月21日は、世界保健機関(WHO)などが定める「世界アルツハイマーデー」だ。1994年に、国際アルツハイマー病協会がWHOと共同で毎年9月21日を世界アルツハイマーデーと制定し、認知症への正しい理解と支援を呼びかけている。

日本でも認知症の早期発見と治療が課題となるなか、今回のサービスを通して認知症を早期に発見し、適切な対応を行うことで進行を遅らせることを目指すとしている。

(写真はイメージ)