10月は「木材利用促進月間」 暮らしの中に木を取り入れよう

毎年10月は「木材利用促進月間」だ。これまで10月は「木づかい推進月間」と呼ばれ、林野庁で木材利用を推進する活動を行ってきたが、2021年からは名称を「木材利用促進月間」と改め、行政や各種団体、企業等により国産材の使用を推進するイベントなどが開催されている。

 

木材利用促進運動の歴史と背景

「木づかい運動」は国産の木材を利用することの意義を広め、木材利用を拡大していくための国民運動はとして、2005年から行われている。

木材利用を推進する背景としては、

・戦後に造成した人工林の樹齢が50年という利用に適した時期を迎え、国産材の需要拡大が急務であること

・二酸化炭素排出量削減のため、二酸化炭素の吸収源となる森林の育成が求められていること

・マイクロプラスチックの海洋汚染問題などで、プラスチック製品の利用が抑制されている中、代替素材として木材が期待できること

などが挙げられる。

このほかにも、木材は廃棄するときに環境負荷が少なかったり、天然素材ならではのリラックス効果など、メリットも多い素材である。

合言葉は「ウッド・チェンジ」

「ウッド・チェンジ」とは、身の回りのものを木に変える、木を暮らしに取り入れる、建築物を木造化するなど、木の利用を通じて持続可能な社会へチェンジする行動を促す国民運動だ。(林野庁HPより)

林野庁では特設サイト「MEET!WOOD CHANGE」を開設し、木材を使用した製品を紹介している。

また、「木育をはじめとする木材利用の普及啓発に関する事例集」では、全国で開催している関連イベントも紹介している。

「木育」とは、「子どもをはじめとするすべての人が『木とふれあい、木に学 び、木と生きる』取組で、子どもの頃から木を身近に使っていくことを通じて、人と、木や森とのかかわりを主体的に考えられる豊かな心を育むこと」で、2005年度に定義された。

子供から大人まで、木材や木の製品との触れ合いを通じて木材への親しみや木の文化への理解を深めてもらう活動として、木工ワークショップなどが行われているので、興味がある活動に参加することもできる。

昔から日本では、家の近くの里山の木を加工し、生活の様々な場面で利用してきたため、木製の家具や玩具になじみがないわけではない。ただ、近年では、使い勝手の良さなどによって、プラスチック製品にとってかわられたものも多い。「木材利用促進月間」に、今一度、身の回りを見まわし、新しい気持ちで木を生活に取り入れてみてはいかがだろうか。

(写真はイメージ)