小学生のスマホ利用者5.6%、3年後には4倍に

 1月にICT総研(東京都千代田区)が行った小学生のスマートフォン実態調査によると、小学生の携帯電話利用者は3人に1人(32.8%)であり、スマホ利用者はそのうちの6人に1人にあたる5.6%であることがわかった。推計では、2018年度には小学生のスマホ利用者は全児童数の22.5%、およそ4倍に拡大する見通しだ。
 同調査は小学生の子どもを持つ親4000人に対してWebアンケートを活用して行われた。親が子どもにスマホを持たせる理由は、「いざという時に連絡がとれるから」(75%)、「GPS機能が防犯に役立つから」(30%)といった防犯上の理由が多かった。他に、「子どもがスマホを欲しがるから」(23.9%)、「IT機器に慣れさせることができるから」(9.0%)、「学習教材など、教育に活用できるから」(5.9%)があった。
 中学受験予定者に限定してみると、スマホの利用率は10.1%と平均より多くなり、「教育に活用」の理由は12.3%と2倍以上になった。
 小中学生のスマホ利用者が急激に増加していることから、児童に対する今後の情報倫理教育のありかたが問われる結果となった。