BMIだけでは見えない糖尿病リスク、体脂肪率の変化に注目

「体重はそれほど変わっていないから大丈夫」と思っていても、体脂肪率は変化しているかもしれない。韓国の成人1万1016人を最大21年間追跡した研究で、体脂肪率が増えた人ほど糖尿病を発症するリスクが高いことが明らかになった。この研究は8月23日に、科学誌「Scientific Reports」に掲載された。

韓国の国立保健研究院の研究チームは、韓国人を長期的に追跡する「韓国ゲノム・疫学研究(KoGES)」のデータを利用した。対象者を2年ごとに調べ、平均8.8年間追跡したところ、1680人が糖尿病を発症した。

体脂肪率を繰り返し測定して分析した結果、体脂肪率が1ポイント上昇するごとに、糖尿病の発症リスクは男性で4%、女性で5%高くなっていた。例えば、体脂肪率が25%から26%になれば、1ポイント上昇したことになる。

研究チームは、BMI(体格指数)との関係も調べた。BMIは身長と体重から算出するため、同じ体重でも筋肉が多い人と脂肪が多い人を区別できない。この研究では、BMIで肥満に分類されない男性でも、体脂肪率が高いグループは、中間のグループより糖尿病リスクが31%高かった。

一方、BMIで肥満と判定されても体脂肪率が低い人については、糖尿病リスクがどうなるかは、この研究からは分からない。BMIと体脂肪率は、どちらか一方が優れた指標ではなく、それぞれ異なる情報を示すものと考えられる。

ただし、今回の研究は、体脂肪率を1回測定するだけで糖尿病リスクを判断できることを示したものではない。また、観察研究のため、体脂肪率の増加が糖尿病を直接引き起こすことを証明したものでもない。体脂肪率の変化は、BMIだけでは捉えにくい糖尿病リスクを評価する際の補足情報になる可能性が示された。体重だけでなく、体の中がどう変化しているかにも目を向けることが大切だと言える。

BMIの分類を示すために、4つの体型を図示した図

画像提供:National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases, National Institutes of Health.

(冒頭の写真はイメージ)