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レジ袋有料化の効果にエコノミストが疑問(ドイツ)

ビニール製レジ袋の過剰消費を止めるために、ドイツで新たに徹底されたレジ袋の有料化。1日から国内300の企業がこれを実践しているが、実際に有料化がレジ袋消費量減少につながるのか、エコノミストらが疑問を呈している。1日付のヴェルト紙が伝えた。

連邦環境庁は、ビニール製レジ袋有料化によってEU議会が定めるビニール袋使用削減基準を実践し、現在、年間消費量が1人あたり71枚のレジ袋の消費を、2025年までには40枚に減らす目標を掲げている。ケルンのドイツ経済研究所(IW)はこれに対し、この方法でビニール製レジ袋の消費が長期的に減ることになるのか疑問だと表明。2つの理由を挙げている。

1つ目は、無料だったものが有料になることは、いったんは人々の行動に変化をもたらすものの、しばらくすれば人はそれに慣れてしまい、レジ袋を購入するという行為が普通になるだろうという予測。またビニール製レジ袋の値段が、20セント(約22円)前後と非常に安いことも指摘している。

2つ目の理由として同研究所のエコノミストは、レジ袋の値段を高く設定しているアイルランドの例を挙げつつも、「レジ袋の値段は、それを支払うことで良心の呵責の代償を払う心理的効果をもたらす」と指摘。「ビニール袋が環境に負荷を与えるという知識を持っている消費者ほど、レジ袋にお金を払うことで許されるような認識を持ってしまい、結果的にレジ袋の消費を減らすことにならない可能性がある」としている。

さらにイスラエルの保育園で、保護者が子供のお迎えに遅れた場合に罰金制度を導入したところ、時間に遅れる親が急増する逆現象が起こったことを紹介。「この制度は保護者に、遅刻の代償を金で払えるのだという間違った認識を与えてしまった。お迎えの時間に遅れたら、保育士に超過勤務代を払えばいいのだという理屈だ」と解説している。

※1ユーロ=111.6円で換算。(7日時点)

参考記事
ドイツ、ビニール買い物袋有料化を徹底へ(2016/02/25)
ドイツの大手スーパーがビニールのレジ袋廃止(2016/06/04)

 
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