暑い夏を快適に過ごす知恵 ~打ち水のススメ~

18日午前11時に、九州南部(奄美地方を除く)、九州北部、中国、四国、近畿、東海で続々と梅雨明けの発表があった。関東地域は20日時点でまだ梅雨明け宣言は出ていないものの、全国各地で気温30度を超えるなど、今年もいよいよ夏本番だ。

クーラーも扇風機もなかった江戸時代、暑い夏を少しでも快適に過ごすために、当時の人は生活の中でさまざまな工夫を凝らしていたという。その知恵の一つが「打ち水」だ。「打ち水」とは道や庭先などに水をまくことで、玄関先などへの打ち水は「来客への心遣い」の一つとされ、昔は朝方や日没後に土の地面に打ち水をしていた。特に夏の暑い日には、朝方に水をまいておくと、気温が上がるにつれて水が蒸発し、水が蒸発する際に周囲の熱を吸収する(気化熱を奪う)ため、気温の上昇を抑える効果が期待できたという。打ち水には米のとぎ汁など、生活用水が二次利用されていた。

気化熱を利用して気温を下げる、この伝統的な「打ち水」の効果を検証する社会実験の場として始まったのが「打ち水大作戦」だ。NPO法人日本水フォーラムが2003年から取り組み始めて、今年も7月22日から8月23日までの約1カ月間、全国各地で打ち水イベントを実施するという。

ただし、地面のほとんどがアスファルト舗装された現代では、打ち水自体の効果にはいろいろな意見があるという。しかし、子供から高齢の方まで、年齢を問わず一緒に参加できるイベントとして考えれば、夏の行楽シーズンを少しでも涼しく、楽しく、過ごす工夫の一つとも言えるだろう。先人の知恵には、暑い夏を快適に乗り切るヒントが沢山詰まっている。

暑い夏を快適に過ごす知恵 ~打ち水のススメ~

画像提供:日本水フォーラム

 
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