MERSの恐怖、韓国孤立の危機?

 先月20日、韓国発の中東呼吸器症候群(MERS)患者が発生後、15日現在、150名(死者16名)に増加したと韓国保健福祉部が発表した。

 これはMERSが最初に発見されたサウジアラビアに続いて世界で2番目に多い患者数だ。幸いなことに韓国で発見されたウイルスは中東地域のウイルスと99%以上一致しており、変種ウイルスではないという。

 変種ウイルスでもないのに、なぜこの短期間に感染者が増えたのか?

 専門家たちによると、まず政府の初期対応が不適切であったとしている。重症急性呼吸器症候群(SARS)の時にはいち早く対応し、世界で最も安全な国として認められた。SARSの時の成功が生んだ慢心のせいだったのか、MERSへの初期対応が十分ではなかったと評価している。

 次に、乾燥し暖かい天気のせいだとしている。現在、韓国の気候はウイルスが活動するのに最適な温度と湿度である。

 そして、韓国の病院環境の問題だ。今回、ほとんどの患者たちが病院で感染したが、それに加えて病人を家族が看護するという韓国の生活文化がMERS拡散の大きな原因になったとみている。

 最後に挙げるのは韓国の防疫システムの問題だ。感染した患者の動きを把握できず、対応が遅れたことで患者の行動にしたがって感染が拡大したのだ。

 一方、MERSに感染するも、完治して退院した人は15日時点で14名になったという。しばらくは周辺環境の衛生管理や普段からの健康管理を徹底的にしたい。

関連記事一覧