賃金増加傾向-男女間賃金格差は過去最少に

 厚生労働省は2014年の賃金構造基本統計調査の結果を公表した。月額賃金の男女合計平均額は29万6000円となり、前年に比べて1.3%増加した。男性の賃金を100とすると女性の賃金は72.2となっており、依然として男女間格差は存在するが、格差は1976年の調査開始以来、最少となった。
 労働者の平均月給の増加は2年ぶりとなった。男女別では、男性の平均賃金は前年に比べて1.1%増加、女性は2.3%増加した。平均賃金の増加は、春闘による賃上げの動きや、人手不足が背景にあるとしている。また、女性管理職の割合は、従業員100人の企業で過去最高の8.3%となっており、前年の7.5%から0.8%増加している。
 同調査は、全国の主要産業に雇用される労働者の賃金の実態を明らかにすることを目的としている。調査対象となる月額賃金には、残業代、ボーナス等は含まれない。