8カ月で3度の失敗 国際宇宙ステーションへの物資輸送

去年10月以降、国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送が3度も失敗している。米オービタル・サイエンシズ社、ロシア、米スペースX社のそれぞれのロケットで問題が発生した。米航空宇宙局(NASA)によると、ISSには現在も3人の宇宙飛行士が滞在しているが、水や食料、酸素などの物資は現時点で4カ月分の備蓄があり、今年10月までは問題なく運用を続けられるという。

昨年10月28日にオービタル・サイエンシズ社のロケット「アンタレス130」で打ち上げられた同社の無人補給船「シグナス」3号機は、打ち上げ後数秒にロケットが爆発し、補給物資がすべて失われた。同社はアンタレスでの打ち上げを取りやめ、代わりにISSへのシグナス補給船での輸送を、米ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社のロケット「アトラスV」に委託する契約を交わした。

4月28日にロシアのロケット「ソユーズ2.1a」で打ち上げられた無人補給船「プログレスM-27M」は軌道上で制御不能に陥り、5月8日に補給物資ともども大気圏に再突入した。プログレスM-27Mとソユーズ2.1aの第3段機体との組み合わせで生じた共振が原因で、ロケットからの分離が正常に行われなかった。これまでに、プログレスM-26Mを2月17日に「ソユーズU」で打ち上げ、プログレスM-25Mを昨年10月29日にソユーズ2.1aで打ち上げに成功している。

6月28日にスペースX社のロケット「ファルコン9 v1.1」で同社の無人補給船「ドラゴン」7号機が打ち上げられたが、2分19秒後に爆発、空中分解した。同社にとって今回が初の打ち上げ失敗となる。これまでに、ドラゴン6号機を4月14日に打ち上げ、5号機を1月10日に打ち上げ、4号機を昨年9月21日に打ち上げに成功している。

今後、7月3日にはロシアのプログレスM-28Mが、4月の失敗の原因となったソユーズ2.1aロケットではなく、旧型のソユーズUロケットで打ち上げられる。8月16日には日本の「H-IIB」ロケット5号機で、無人補給機「こうのとり(HTV)」5号機の打ち上げも予定されている。短期間に打ち上げの失敗が続いているが、7月23日に油井亀美也宇宙飛行士らが搭乗する、ロシアのソユーズFGロケットで打ち上げられる「ソユーズTMA-17M」宇宙船には影響しないとの認識を、NASAは示している。

画像提供:NASA

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