【世界が見える! 米株ウォッチ】FOMC利上げ、市場の反応弱く

アメリカ株式市場で見る世界動向通信

6月12~16日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価(30種)は、注目された13~14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げのため、大きな動きはなかった。ハイテク株や原油関連株の動向が相場に影響した。

12日のダウは、前週末比36.3ドル下落の2万1235.67ドルだった。これまで相場を支えていたアップルやマイクロソフトなどのハイテク関連株が売られた。ただ、これは高値での利益確定のための売りに過ぎないと予想される。13~14日に控えるFOMCを目前に控え、様子見姿勢が強まった。

13日は上昇、2万1328.47ドルだった。今回のFOMCでは利上げが確実視されており、金利上昇で恩恵を受ける金融株に買いが集まった。ハイテク株も再び買われ、ダウは最高値を更新。14日は続伸、2万1374.56ドルだった。FOMCでは事前の予想通り利上げを発表。ただ、予想通りの展開に市場の反応は乏しかった。今回のFOMCでは連邦準備制度理事会(FRB)の保有資産縮小につても言及されており、金融引き締めへの警戒が高まった。

15日は小幅に下落、2万1359.9ドルだった。FOMCがサプライズなく終了し、市場の関心はこれまでの不安材料であったロシアゲートなどに向かい、リスクオフムードとなった。原油が1バレル44ドル台と安値が続いていることも不安材料に。エネルギー関連株が売られた。

16日は小幅に上昇、2万1384.28ドルで取り引きを終えた。原油安が一服し、エネルギー関連株が買われた。ネット通販大手のアマゾンが米スーパーのホールフーズマーケットを買収すると発表。小売りの競争激化が懸念され、コストコ、ウォルマートなど小売り株が売られ、大幅に下落した。

(写真はイメージ)

 
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