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がん罹患率と死亡率傾向に地域差 「地域がん登録」で推計

国立がん研究センターは20日、「地域がん登録」データをもとに、2013年に新たにがんと診断された罹患数・率として算出した全国推計値を公表した。これによると、2013年の全国のがん罹患数は約86万2000人。都道府県や地域別にがんの状況を見ると、日本のどこでも同じ傾向になっていないことが明らかになった。がんの罹患数が多い県であっても、必ずしもがん死亡率が上位になっていない状況から、各都道府県での治療のあり方や、予防などの実態把握につながる可能性がある。

「地域がん登録」は、都道府県のがん対策を目的として1950年代から一部の都道府県で導入された。2012年に初めて全ての都道府県のデータが揃い、高精度の全国統計を作成できるようになった。

同センターでは、全都道府県の実測値が揃ったことから、現状で最新値となる2013年1年間のデータをまとめた。今回、都道府県での比較が可能な精度に到達した。これまでは死亡数からがん患者数を推計していたが、今回の調査でより実態に近い数値の算出が可能になった。

(写真はイメージ)

 
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