ミミズのように自ら動いて進むカテーテルを開発

ミミズのように自ら動いて進むカテーテルを開発

東邦大学と東京工業大学の研究チームは19日、肺がんなどの治療に役立つ画期的な新機能を持つカテーテル(医療用管)を開発したと発表した。

これは極細構造を持つ1本のチューブを加減圧して、ミミズのように蠕動ぜんどう運動させる機能を持つもの。肺がんを始めとする呼吸器疾患では、精度の高い診断や治療を行うために、肺の中にある病変(異常とみられる組織)の生体検査が必要となる。この検査は肺や気管支用の内視鏡である気管支鏡検査によって行うが、気管支は末梢にいくほど分岐が細く、数も多くなることから、病変に向かって、確実に気管支鏡を進める微調整が難しいという課題があった。

そこで、両大学の共同研究チームは、極細構造を持つ1本のチューブ内への圧力を加減することで、細いところでもチューブを蠕動運動して進ませる”モノライン・ドライブ(Mono-line Drive)”を開発した。モノライン・ドライブは複数の分岐部を持つチューブで、加圧すると進む方向の先にある分岐部から順に膨らんで長さが短くなり、次に減圧させることで進む方向の先にある分岐部から順に長さが伸びていくことで、ミミズのように蠕動運動しながら進むという仕組みを持つ。

また、ある方向に湾曲する材料を内蔵しており、分岐部毎に加える圧力を変えることで進む方向を変えることが可能。これにより、進んで行く場所の直径の変化にも適応できるという。

ミミズのように自ら動いて進むカテーテルを開発
ミミズのように自ら動いて進むカテーテルを開発

同研究チームは今後、モノライン・ドライブのチューブにカメラを搭載するなどして、実際の検査や治療に活かせる機能の開発や、器具の実用化を目指す。

画像提供:東京工業大学

 
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