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国際地理オリンピック、日本人参加生徒4名がメダル獲得

8月10日から17日に、ロシアのトヴェリで開催された「第12回国際地理オリンピック」に日本から4名の生徒が参加し、3名が銀メダル、1名が銅メダルを獲得し、過去最多のメダル獲得数となった。文部科学省が18日に発表した。

今大会には40カ国・地域から158名の生徒らが参加。日本からの参加者は、筑波大附属駒場高校3年の菊池裕太さん(銀)、開成高校3年の齋藤亘佑こうすけさん(銀)、筑波大附属高校2年の佐藤ごうさん(銀)、灘高校3年の辻有恒ありつねさん(銅)。2014年は銀メダル1名、2013年は銀1名、銅1名であり、今年の4名は過去最多となる。

同オリンピックは1965年にエストニアで企画された「環バルト海地理競技会」をルーツとし、1996年にオランダで第1回大会が開催された。16歳から19歳で、大学教育を受けていないことが参加の条件となる。日本は2008年から毎回参加している。参加者の約半数にメダルが与えられ、金・銀・銅の受賞者の割合はおよそ1:2:3となる。

使用言語は英語で、試験は「記述」「マルチメディア」「フィールドワーク」の3種目からなる。「記述」は、地形図や資料、景観写真を見て問いに答えるもので、地図などの読解力や分析力など論理的構成力が問われる。「マルチメディア」は写真や地図、グラフなどの読み取りに重点を置いた4択の問題で、基礎的な知識と読解力が求められる。「フィールドワーク」では、定められたコースを歩き、途中のチェックポイントで地形断面図や土地利用図の作成などの課題をこなし、その後、その地域を総合的に捉える問題に答える。

2016年の第13回大会は、北京(中国)で開催される予定。