インフルエンザ罹患時の子どもの事故を防げ、厚労省が注意喚起

2018年インフルエンザ流行、過去最多の理由とは

厚生労働省は26日、1月15~21日のインフルエンザの患者数が、1医療機関あたり51.93人となり、推計で約283万人になったと発表した。この数値は、現在の調査方法となった1999年以降で過去最多。今年の特徴はB型の流行時期が例年より早く、A型とB型の両方が同じ時期に流行していることが影響しているとみられる。通常はA型の流行が収まった頃にB型が流行する。

全国のインフルエンザウイルスの検出状況では、今シーズンのB型の検出割合は、2009年に新型インフルエンザと呼ばれたウイルスAH1pdm09とほぼ同程度。一方、東京都内では、2016年から2017年にかけてのB型の検出が25.5%であったのに対し、今シーズンは41.6%に達している。

都内では「流行警報」が出され、2018年1月15~21日だけで522の幼稚園や学校が学級閉鎖等の臨時休業になっている。2016年9月5日~2017年1月22日は累計で623であったことを踏まえると、かなり急速に拡大していることが分かる。B型の流行は毎年2~3月頃で、1月のこの時期の流行はまれだ。A型とB型の流行時期が重なったために、患者数が増加しているとみられている。ワクチンB型はA型に比べてさほど熱が上がらず気づかない場合もあるため、微熱であっても早期回復のため、病院で検査を受けるのが良い。

(写真はイメージ)