6次産業化情報誌「ロクジカチャネル」がFacebookに 

6次産業化情報誌「ロクジカチャネル」がFacebookに 

近年、日本の農林漁業の成長のカギとして注目されているのが「6次産業化」だ。6次産業化とは、付加価値向上を目指し、農林漁業者による、生産と加工、販売の一体化等に向けた取り組みのこと。農林水産省では地域資源の活用と雇用創出の推進のため、農林漁業の6次産業化を推進している。2018年度予算の概算においても、加工・直売の取り組みへの支援や地域ぐるみの6次産業化の取り組みを支援するなど、農林漁業の成長産業化へ向けて力を入れている。

ところで「6次」の数字の由来はどういう意味だろうか? 農林漁業本来の1次産業だけではなく、2次産業(食品加工・工業・製造業)、3次産業(小売・流通・サービス業)を取り込むことを、1次産業の「1」×2次産業の「2」×3次産業の「3」をかけ算にして、1×2×3=「6次」と表現したもので、東京大学名誉教授の今村奈良臣ならおみ氏が提唱した造語と言われている。

 

全国に広がる、1次×2次×3次=6次産業化の事業例

すでに6次産業化の動きは日本各地で出てきている。
石川県でコメや野菜の生産を主力事業とする六星むっつぼしは、自社で生産した米や野菜を、餅・和菓子・弁当などに加工もする。現在では加工品を販売するブランドも立ち上げ、自社の直売店や通信販売に加え、全国のスーパー・百貨店・飲食店などでも展開している。

また、和歌山県有田市の早和果樹園は、有田というブランド産地でミカンを栽培し販売するかたわら、ジュースやジャムといったミカンの加工品も独自に開発。自社通販やインターネットで販売している。2017年には食品産業優良企業等表彰式で「農林水産大臣賞」を受賞した。

また、同省では6次産業化の情報共有のツールの一つとして「ロクジカチャネル」の公式Facebookページを昨年12月にオープンした。同サイトでは、生産者の情報をシェアしたり、フリーマガジンの内容を紹介したりするなど、6次化の情報を届けている。

ロクジカチャネル
https://ja-jp.facebook.com/6channel.jp/

(写真はイメージ)