自動運転用語を統一 一般への認知度向上目指す

カリフォルニア州の試験用自動運転車の登録台数は300台以上

独スタティスタが16日に発表した自動運転車に関するマーケットデータで、米カリフォルニア州における試験走行のための自動運転車登録台数が明らかになった。

カリフォルニア州は、2014年に公道における自動運転車のテスト走行実施を承認した米国初の州で、世界的に自動運転車研究開発の中心となっている。

近年、人工知能(AI)技術の急速な発展に伴い、ドライバーのいない車がもはやSFの世界だけの話ではなくなってきている。実際に近年の米国の公道における自動運転車の試験走行距離は数百万マイル(1マイル=160.9344km)に及ぶ。

今回明らかになったメーカー別の登録台数は、 1位が米クルーズ(Cruise)で104台。同社は米ゼネラルモーターズ傘下で、自動運転車関連技術の開発を担っている。これに次いで2位にランクインしたのは、自動車メーカーではないアップルで、登録台数は55台だった。3位はウェイモ(Waymo)で、51台。同社の前身はグーグルの自動運転車プロジェクトとして知られており、現時点では、公道でのバックアップドライバーなしの自動運転車試験走行を申請している唯一の企業だ。4位がテスラ、5位がドライブアイ(drive.ai)、6位が独BMWで、日本企業では日産自動車が11位にランクインしている。

カリフォルニア州では、自動運転車の試験走行を実施する企業は毎年、自動運転車が自動運転モードで何マイル走行したか、バックアップのドライバーが自動運転モードを中断して何回操作したかを、陸運局に報告することが義務付けられている。この記録をまとめた2017年の自動運転機能解除措置レポートによると、試験走行登録台数2位のアップルは、自動運転車の試験走行を実際にはまったく実施していなかったという。


画像提供:スタティスタ(冒頭の写真はイメージ)