
島津家の洋館がスタバに 薩摩の歴史と桜島の絶景を堪能
おなじみの緑と白の、人魚のロゴの丸い看板が控えめに掲げられた、木造建築二階建ての洋館。注意してよく見なければスターバックスとは気づかずに通り過ぎてしまいそうな重厚感のある佇まいだ。入り口から一歩足を踏み入れると、優しい色のあたたかなランプが室内を照らし、木のぬくもりを感じさせるテーブルが並べられた空間が広がっている。
スターバックス鹿児島
窓の外には桜島を拝むことができる。この日は頂上がうっすらと曇りがかっていた
2階建ての洋風木造建築の中には、訪れる人を薩摩の歴史ある文化でもてなす工夫が詰まっている。コーヒーを注文するバーカウンター、天井や照明は、薩摩切子とスターバックスのロゴの人魚の鱗からインスパイアされたデザインだ。
一階右手の部屋には、薩摩とコーヒーの歴史に関する写真が飾られている。座席スペースも店内の空間もゆったりしている
2階席中央には鹿児島県産の杉板を1枚使った10人がけ用の机が置かれている。手すりや壁などに使用されている紺色は、薩摩絣の紺色。
あたたかなランプの横には地球儀を真鍮の20面体にしたオブジェ。緑色の星がついているところはスターバックスが取引のあるコーヒー農園だ
仙厳園や隣接する薩摩切子の工房を訪れる観光客が多いことから、週末の午後には席を確保するのが難しいほどの賑わいを見せるのだそう。近代日本を支えた偉人を多く輩出したこの薩摩の地で、その歴史と文化に想いを馳せながらほっと一息落ち着く時間を、このスターバックスで過ごしてみるのもよいかもしれない。
【店舗情報】
店舗名:スターバックス コーヒー 鹿児島仙巌園店
住所:鹿児島県鹿児島市吉野町9688-1
営業時間:8:00~21:00
席数:79席(店内65席 テラス14席)