温泉効果は3〜4倍? 指宿の天然砂むし風呂

日本の温泉は、医療施設というより観光資源。心身ともに癒され、かつ行楽の要素があることも重要だ。今回は、普通の温泉とは異なる
鹿児島県薩摩半島の南東端に位置する指宿。ここの「砂むし温泉」は、世界的にも珍しい天然砂むし温泉だ。地熱を活用し、砂の中に全身を埋めて蒸し温めるという趣向の温泉なのだ。
砂むし温泉の効果は医学的にも実証済みだ。心拍出量の増加、深部体温の上昇など数々の有効性が鹿児島大学の調査によって明らかになっており、砂むし温泉は一般的な温泉の3~4倍の効果があると結論づけられている。鹿児島大の田中信行教授によると「(1)寝て入るため血液が心臓に環流しやすい。(2)砂の圧力で心臓から送り出される血液の量が増加する。(3)55度前後の高温により血管が拡張され、心機能を高めて全身の環流を促進する作用がある」といった相乗効果により、砂むし風呂の効果が高められているという。具体的には、神経痛・リウマチ・腰痛・関節痛・骨折・脳卒中後麻痺・むちうち・やけど・虚弱体質・アトピー・
「砂むし会館
鹿児島を訪れる際にはぜひ、砂むし温泉の天然の癒しパワーを体験してみてはいかがだろうか。