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「魚」も相手の顔を見ている 霊長類以外の動物で世界初の検証

「魚」も相手の顔を見ている 霊長類以外の動物で世界初の検証

大阪市立大学は13日、同大幸田正典教授の研究グループが社会性の高い魚類もヒトやチンパンジーと同様に、初めに相手の顔を見て、その後も顔を頻繁に見ていることを世界で初めて明らかにしたと発表した。今回の研究内容は、10日付の英国の科学専門誌『Scientific Reports』オンライン版に掲載された。

相手の顔認知についての習性はヒトやサルの仲間では知られていたが、その他の脊椎動物ではわかっておらず、霊長類以外の動物で「相手の顔を見るかどうか」を調べた研究はなかった。

同研究グループでは、東アフリカのタンガニーカ湖に生息する熱帯淡水魚の一種プルチャーを調査対象にした。プルチャーが注目する対象物を両眼視することを検証するため、レーザーポインタで水槽の壁にスポットを当て、対象魚がそれに近づく様子やその後の行動を動画に撮影し調査した。プルチャーが光点に興味を示し、近寄って両眼視していることが観察でき、そのときの体軸を延長すれば注目している対象物が判定できることがわかった。

さらに同種や他の種の魚の写真を見せて、それに反応するビデオ映像を解析したところ、相手が視界に入ったときにまずは顔を見ること、そしてその後も顔を頻繁に見ていることがわかった。

今回の研究結果は、脊椎動物に共通して顔が特別な存在であること、そして顔認識における魚類とヒトや霊長類とのさらなる共通性を示しているという。「魚はサルとは違って単純に本能的に行動する」といった従来の考えは見直す必要がありそうだ。

(写真はイメージ)

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