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日々「勝ち負け」にさらされる子どもたち、そろばんを習ってみませんか?

日々「勝ち負け」にさらされる子どもたち、そろばんを習ってみませんか?

夏休みが終わり、また新学期が始まりました。
学校に行くのが憂うつな子どもたちも少なくないと言われる中で、そろばんおよびプログラミング教室を通して日々、小中学生に近く接している吉金丈典さんに、子どもたちが置かれている現状と、「特技」を持つことの重要さについてお話をうかがいました。
 

解説:吉金丈典よしかねたけのり
珠算・暗算ともに10段位。大阪大学・基礎工学部・博士前期課程卒業後、大手電気メーカに8年間勤務したのち、そろばんLABO芽育を開校。小中学生10人以上の有段者を育てた実績を持つ。

 

Q そろばんを習いにくる小中学生の子どもたちを見ていて、どのようなことを感じますか?

A いまや学校生活の中で「身に着けておくべき素養」はたくさんあり、情報はあふれています。その中で、子どもたちも親もどこか「自分たちは周りから取り残されているのではないか?」という不安を持っている場合が少なくありません。

また「学校教育における過度の競争は控えよう」という声がある一方で、実際に子どもたちは日々、勝ち負けにさらされて生きています。そのような状況において、何か自分の特技と言えるものを持つことは非常に重要です。その選択肢のひとつとして、そろばんをおすすめしたいです。
 

Q 計算は電卓でできる時代、そろばんを習うメリットはどんなところにあるのでしょうか?

A 「読み・書き・そろばん」という言葉があるくらい、そろばんはかつて学習の基本のひとつとされたスキルです。一昔前はできることがあたりまえとされた、数字感覚や計算感覚を身に着ける手段の一つであり、また日本の文化でもあると言えます。

そろばんを習うことのメリットのひとつは、集中力が明らかに上がること。また、時間に関する鋭い感覚が得られることです。そしてそろばんにまじめに取り組めば計算力が身につき、気がつけば算数ではクラスで一番になっていた、ということもよくあります。

そろばんには計算という名のスポーツの側面があり、「何分で何題できた」ということをある程度把握できなければ、昇級することができません。この時間感覚は、大人になってからも貴重な財産となります。
 

Q そろばんを習得することで、具体的な達成感はどのように得られるのでしょうか?

A そろばんにはスポーツ要素がありながら、速度・点数という両方の点において、数字で成績が出ます。成績が具体的であるからこそ、検定であれ、競技大会であれ、合格点から見た今の自分の実力、入賞までに必要な今の自分の実力がわかり、現状を把握し目標を立ててそれに到達することで、達成感を得ていくことができます。
 

Q ご自身がそろばんを習うようになった経緯、習ってよかったことを教えてください

姉が習っていたのがきっかけです。そろばんで昇級を重ね、参加する競技大会のランクが上がるにつれ、出会う選手、先生の幅が広がっていきました。選手や先生との交わりの中で、将来着きたい職業を見定め、進路を決める上での大きな助けを得ることができました。
 

Q そろばんを習得することでどのような変化が起きるのでしょうか?

A そろばんで習得した、ほんの小さいことでもできるようになると自信がつきます。さらに身につけるべきマナー、何かに取り組む際の姿勢の基礎を学ぶことができます。そろばんがおもしろくなってくると、山に登る人のような「挑戦したい」という気持ちが沸き、困難を越えようとする積極性が身につくようになります。
 

Q そろばんは小学生の時に習うものですか? 中学生になってから始めるのでは遅いのでしょうか? 適性年齢みたいなものもあれば教えてください。

A 習い始めの時期としては、小学1~4年生というのが一般的です。早い場合は幼稚園児の時に始める場合もあります。
 

Q 最後に、そろばん教室を選ぶ上での重要なポイントを教えてください。

A そろばんの習い始めの時期である幼児~小学低学年ごろは精神面を生育していく時期でもあり、先生やほかの生徒と関わりあいながら、そろばん技能も含めて多くのことを学んでいく大切な時期です。計算力を得るためだけのそろばん塾、ではないのです。
そのため、指導者のパーソナリティや教室の雰囲気、習いに来ている子どもたちの様子は留意するべきポイントとなります。子どもたちにとっては、お手本となる身近な存在から刺激を受け、自分の数年後の姿を重ねられることは非常に大きいのです。
一方、そろばん教室の実力としては、日商珠算1級以上の生徒がその教室の在籍者数の何割程度いるかを聞いてみると参考になると思います。
また大人数に対する一斉指導か、一人ひとりを見てくれる授業運びになっているかも大きいです。そのあたりを、まずはお試しで通う際に確認しておくとよいでしょう。

(写真はイメージ)

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