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日本の子どもは親子で文化施設に行く機会が少ない 米中との比較調査

「ねるねるねるね」などの知育菓子を販売するクラシエフーズ(東京都港区)は27日、日本、米国、中国の小学1年生から3年生までの子どもと母親を対象にした「芸術と親子のコミュニケーションに関する意識調査」の結果を発表した。日本の子どもが親子で文化施設に行く機会は、米国、中国と比較して圧倒的に少ないことがわかった。

日本、米国、中国の母親に対して、子どもと美術館や博物館などの文化施設に行く頻度を尋ねたところ(コロナ禍で状況が変化した人は、コロナ前の状況)、最も行く機会が多い施設は各国ともに「映画館」で、日本68.4%、米国87.0%、中国93.0%だった。「博物館」「美術館」「劇場」は、米国・中国では「行く機会がある」と回答した人は全体の7割以上に達したのに対し、日本では4割を下回った。日本人の子どもが美術館や博物館に行かない理由を尋ねたところ、「子どもが好きではないから」が最多だった。

各国の子どもが美術・芸術関連の習い事やワークショップに参加しているかを尋ねたところ、「参加している」と回答したのは、米国75.0%、中国81.0%に対し、日本では32.5%だった。参加している習い事で最も多かった回答は、日本と中国の1位は「楽器」で、米国の1位は「絵画・造形」だった。日本は第2位が「書道」、第3位が「ダンス」だった。

母親に対して、子どもの教育で重視することについて尋ねたところ、最も重視している割合が高かったのは各国ともに「基礎学力」だった。2番目に重視しているのは、米国、中国では「創造性」だったのに対し、日本では「協調能力」だった。

「子どもにどのような職業に就いてほしいか」の質問では、各国ともに最も多かった回答は「好きなことを活かせる仕事」(日本:56.0%、米国:49.0%、中国:75.0%)だった。2番目に多かった回答は、日本では「やりがいのある仕事」が41.8%、米国は「物を創り出すクリエイティブな仕事」41.0%、中国では「収入が安定した仕事」39.0%だった。

同調査は、小学1年生から3年生までの子どもとその母親を対象に、日本人親子(日本在住)400組、米国人親子(米国在住)100組、中国人親子(中国在住)100組で行われた。調査期間は、日本は2021年9月29日~30日、米国・中国は2021年9月27日~10月4日で、インターネットで行われた。

(写真はイメージ)