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ご当地自慢を探せ!(39)酸味と甘み、季節ごとに違った味わいが楽しめる沖縄の「シークヮーサー」

シークヮーサーは、沖縄県北部地域(やんばる)の大宜味村おおぎみそん本部町もとぶちょうなどで昔から親しまれてきた柑橘類のひとつだ。和名では「ヒラミレモン」と呼び、沖縄の方言で「シー(酸っぱい)」、「クヮーサー(食べさせる)」を意味している。

シークヮーサーは収穫時期が夏〜冬(8月〜1月)と長く、時期によって色や風味が変わるのが特徴だ。

沖縄では、夏から秋にかけて収穫される「青切りシークヮーサー」の酸味のある緑色の果実を絞って、刺身や焼き魚、揚げ物などにかけて使用する。一方、冬場には果実のオレンジ色で甘味がある「完熟シークヮーサー」を生食用として、皮をむいてそのまま食べたり、ジュースやゼリーなどに加工したりと、いろいろな食べ方をされている。

現代では食用が主な用途だが、昔は沖縄の織物として知られる芭蕉布の染み抜きや繊維を柔らかくするのにも使われていたという。

シークヮーサーには、ビタミンC、ビタミンB1・B2、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの栄養素が含まれている。特に機能性成分のフラボノイド(ポリフェノール)の一種である「ノビレチン」は他の柑橘類に比べても多く、脂肪燃焼、肝機能強化、排尿改善、認知機能の改善などの効果もあるとされている。

最近では沖縄県以外のスーパーなどでも見かけることが増えてきたシークヮーサー。酸味と甘み、季節毎に楽しみ方が変わるという、その味わいを試してみたい。