壁越しに人物を90%の精度で判別 MIT

米マサチューセッツ工科大学(MIT)のコンピューター科学・人工知能ラボ(CSAIL)の研究チームは、Wi-Fi(ワイファイ)のような無線信号を用いて壁越しに人のシルエットを捕捉し、誰なのか判別する技術を開発した。

CSAILのディナ・カタビ教授らは、2013年から壁の向こう側の人の動きを追跡するために無線信号を使用する技術を開発してきた。この技術によって、燃えている建物の内部に生存者がいるかどうかを消防士が判断したり、赤ちゃんの呼吸を母親がモニターできるようにしたり、家の反対側からの人の胸の上がり下がりのような微妙な体の動きやジェスチャーを検出できる。

2~5日に神戸で開催されたシーグラフアジアのカンファレンスでは、壁の向こう側に立っている人のシルエットを、その人の体で反射されて返ってくる無線信号で捉える「RFキャプチャ」と呼ばれる新技術を発表。シルエットを追跡することで、空中に手で何か書くような動きもトレースでき、壁越しに15人を約90%の精度で判別できた。

カタビ教授は、「この技術で、家族の誰かが意識不明になったら救急車を呼び出せるようにしたい。あなたが家の中のどこにいるかを感知して、照明やテレビの操作、暖房の調整なども自動でできるようになるだろう」と述べている。

画像提供:マサチューセッツ工科大学

関連記事一覧