世界中の学生向けイベント「グーグル・サイエンス・フェア」今年も開催

米グーグルが毎年開催している学生向け科学イベント「グーグル・サイエンス・フェア(Google Science Fair)」が現地時間23日から応募受付を開始した。今年で6回目を迎える。申し込みは現地時間5月17日まで。

このイベントは、玩具メーカーレゴ社の教育部門レゴエデュケーション(LEGO Education)や世界的な写真雑誌を発行するナショナルジオグラフィック(National Geographic)などと協力して実施される。世界各国の13〜18歳の学生が応募でき、自分のプロジェクトの研究結果を提出するためのサイトを構築してオンラインで提出する。1次審査では、世界の地域別ファイナリスト100組が選ばれ、その中から世界上位16組が最終審査へ進むことができる。最終審査はグーグル本社(カリフォルニア州マウンテンビュー)に招待され、プレゼンテーションすることになる。

グランプリは5万ドル(約560万円)が与えられるほか、各協力会社からの賞として1万5000ドル(約168万円)の奨学金と1年間の教育指導が受けられるなどユニークな副賞となっている。

昨年のグランプリは、コネチカット州の高校1年生オリビア・ハリシーさん。エボラウィルスの画期的な検査法を発明した。既存の手法では検査に費用と時間がかかる上、冷凍設備などが必要であり、発症例の多いアフリカでは検査結果が出るまでに感染が拡大する危険性が高かった。そこで彼女は冷凍せず検体を安定的に保つ温度の変化に影響を受けないエボラ検査カードを作製することを思いつき、大学と共同し30分以内で検査結果がわかるシートを発明している。

※1ドル=112円換算

 
(写真はイメージ)

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