第4次産業分野、10年で投資3倍に 官民対話

首相官邸で12日、第5回「未来投資に向けた官民対話」が開催された。人工知能やビッグデータ、IoT(モノのインターネット)などを活用して企業や医療などのシステムを変革する「第4次産業革命」について議論が行われた。

企業・大学などへの投資を今後10年間で3倍に増やすほか、医療機関でビッグデータを活用するための仕組みづくりを来年中に整備する。同対話において安倍首相は、「世界に先駆けた第4次産業革命を実現するためには、オープンイノベーションの実践と日本が強みを持つ分野でのデータ利用が鍵だ」と述べた。

経済産業省と文部科学省が連携し、企業から大学・研究開発法人への投資を今後10年間で3倍に増やすことを目指し、世界トップの教授陣や企業の研究施設を備えた産学の戦略研究拠点を、来年度中に少なくとも5カ所つくる方針だ。また、人工知能の研究開発目標と産業化のロードマップを今年中に策定する。

また、ビッグデータの活用を促すため、匿名を条件に医療機関が持つ患者データを患者の同意なしに集められる仕組みづくりも来年中に整備すると表明した。治療や検査の大量のデータを収集して、新薬や治療の研究に活かす。

第4次産業分野、10年で投資3倍に 官民対話

第4次産業分野、10年で投資3倍に 官民対話
[画像出典:首相官邸]

 
(冒頭写真はイメージ)

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