世界最古の社会福祉住宅、ドイツ・フッガライ

1521年に建てられ、500年近く存続してきた「世界最古の社会福祉住宅」フッガライがドイツ南部のアウグスブルク市にある。

マルティン・ルターの宗教改革が起こったのが1517年。アウグスブルクはかつてルターも滞在し、「アウグスブルクの宗教和議」でも知られる、欧州の宗教史に重要な意味を持つ町だ。

フッガライは、豪商のヤーコブ・フッガーが私財を投じて生活困窮者のために開設した。1年間の家賃が当時の通貨で1ライン・グルデン(現在は0.88ユーロ=約110円)のまま今日まで据え置かれ、入居者は残りの「家賃」としてフッガー一族のために1日に3回のお祈りを捧げるという義務が今も残っている。

ヤーコブ・フッガーと同時代に生きたルターは、教会が発行する免罪符を批判して宗教改革を起こした。罪の悔い改めと天国に行く方法を、人々が真剣に考えていた時代。商売で稼いだお金を弱者救済のために用いたフッガライは、そんな時代背景の中で生まれた。

フッガライは建物外部とミュージアムなどを見学できるようになっている。

〇施設情報
開館時間
8:00~20:00(4月~9月)
9:00~18:00(10月~3月)
入場料
大人4ユーロ(18歳以下2ユーロ)

Fuggerei
Fuggerei 56, 86152 Augsburg
http://www.fugger.de/home.html

世界最古の社会福祉住宅、ドイツ・フッガライ
67軒の長屋に140世帯の住居があり、今も150人が暮らしている

世界最古の社会福祉住宅、ドイツ・フッガライ
住居の窓から猫がのぞいていた

世界最古の社会福祉住宅、ドイツ・フッガライ
昔の住居内の様子を再現した見学用住居

世界最古の社会福祉住宅、ドイツ・フッガライ
現代の暮らしぶりはこんな感じ

 
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