世界初、マウスのiPS細胞・ES細胞から視神経細胞作製

国立成育医療研究センターの研究チームが6月28日、マウスのiPS細胞およびES細胞から視神経細胞(網膜神経節細胞)を作製することに成功したと発表した。また今回の視神経細胞の作製法が動物種や多能性幹細胞の種類を超えて、普遍的な技術であることが確認された。

視神経は眼と脳を繋いで視覚情報を脳へと伝達しており、網膜にある細胞体から伸びる長い神経線維「軸索」が伝達を担っている。再生医療分野でES細胞やiPS細胞などの多能性幹細胞の研究が進められている中、従来、培養皿の中で長い軸索をもつ視神経細胞を作ることは非常に難しいとされてきた。

同チームは昨年、ヒト皮膚由来のiPS細胞を培養し、培養条件のみによって網膜神経節細胞に分化させる技術を用いて、世界で初めてヒトiPS細胞から視神経細胞を培養皿中で作製することに成功した。今回は、この技術でマウスのiPS細胞・ES細胞から視神経細胞を作製することに成功したという。

今回、マウスの細胞から視神経細胞を作製して培養皿で研究することが可能になったことにより、視神経を障害する疾患の病態解明や診断技術の研究、その中でも国民の失明原因の第1位である緑内障の病態解明や治療、また神経学の基礎研究への貢献が期待される。

(写真はイメージ)

 
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