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バチカン図書館所蔵文献の再現複製物を限定配布 キヤノン独自技術

キヤノンは8日、NTTデータが電子化・保存したバチカン教皇庁図書館所蔵の手書き文献の画像データを用いて、質感を再現した複製物を作成・配布することに3者で合意。6月27日に覚書を締結したと発表した。作成数は200部限定。

バチカン教皇庁図書館とNTTデータは2014年4月より、バチカン教皇庁図書館所蔵の貴重文献電子化プロジェクトを開始し、人類の歴史的遺産を未来に残す取り組みを進めてきた。今回、キヤノンが同プロジェクトに賛同・参加し、希少文献の質感複製物の作成が実現することとなった。

複製物の対象となる文献は、西暦400年頃に作成されたバチカン版ウェルギリウスとして知られる「Vat.Lat.3225」で、アエネーイスの一場面を描いた鮮やかな挿絵を含むページ。

複製物の作成では、NTTデータが電子化した文献の画像データを、キヤノンが独自の質感画像処理技術を用いてプリンターで出力できる質感情報に変換し、グループ会社であるオセ社(本社:オランダ)の隆起印刷技術を用いて、手書き文献の素材や表面の凹凸などの質感を再現するという。

複製物の提供は、同プロジェクトの資金管理団体であるDigita VaticanaのWebサイトより、寄付した賛同者を対象として、2016年9月から順次配布される。

画像提供:キヤノン

 
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